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婦人科

Gynecology

月経相談

女性ホルモンと排卵と月経の話

月経相談

まず言葉の説明から。
「月経」は「せいり」のことですね。
「排卵」とは卵巣の中にある卵子が卵巣から飛び出すことです。
卵巣の中には卵子のもとがたくさんあり、ホルモンの刺激で成熟して、毎月1回左右どちらかから排卵が起きます。

女の子が思春期を迎えると、脳の下垂体という部分から卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌が始まります。
卵胞刺激ホルモンは卵巣の中にある卵子の発育を促したり、卵子を包んでいる卵胞に作用して卵胞ホルモン(エストロゲン)を分泌します。
卵胞ホルモンが子宮に作用すると、子宮内膜が厚くなります。黄体形成ホルモンは、排卵を促します。
排卵後の卵胞は黄体という組織に変化し、黄体から黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されると、子宮内膜が維持されます。
その経過中に妊娠に至らなければ、約2週間で黄体ホルモンの分泌が低下して子宮内膜が剥がれ落ち、月経となります。
エストロゲンとプロゲステロンは女性ホルモンとも言われます。子宮卵巣の発育だけでなく、乳房の発育や全身をより女性らしい体つきへと変化させていく作用があります。

月経の異常で相談する基準

月経が正常かどうかは月経周期、月経量、月経痛などで判断します。

月経周期とは「月経の最初の日から次の月経の前日まで」の日数です。月経周期が25~38日で、出血している期間が3~7日であれば正常です。周期によって数日ずれることは問題ありません。正常な月経周期から明らかにずれている場合や3か月以上月経が来ない場合は、ホルモンバランスや卵巣機能の異常が疑われます。
なお月経が始まってから約5年間はホルモンが安定しないため、周期が不規則になりやすいとされています。

月経量の異常で相談する基準は“本人の困り具合”です。「月経量が多いためにナプキン交換が頻回で日常生活に支障がある」「夜に何度もナプキン交換のために起きる」「漏れるのが怖くて外出できない、学校や仕事を休む」「ナプキンでは足りないので大人用オムツを使用する」というのは正常ではありません。また「出血量が多い自覚はなくても、健康診断で貧血を指摘される」「出血量は少ないけれど毎月10日以上持続する」というのも治療が必要と考えます。

月経痛の相談基準も“本人の困り具合”です。「痛み止めを使って何とか我慢できる」「痛みで気持ち悪くなり倒れた」はもちろん、「少しの痛みであったとしても生活する上で支障となる痛み」は治療を相談してみましょう。痛みを我慢する必要はありません。

月経量や月経痛の異常には、原因として子宮筋腫や子宮内膜症、子宮感染症、癌などの病気が隠れている可能性があります。長期間放置すると、症状が悪化したり、将来妊娠しづらくなってしまう可能性もあります。「月経は病気ではない」と思い込むのではなく、病気が隠れていないかを調べることはとても大切です。