婦人科
Gynecology
婦人科
Gynecology
1. 顔や上半身がほてる(熱くなる)
2. 汗をかきやすい
3. 寝つきが悪い、夜間睡眠中に目を覚ましやすい
4. 興奮しやすく、イライラしやすい
5. 不安感、ささいなことが気になる、落ち込みやすい
6. 無気力、疲れやすい
7. 忘れっぽくなった
8. 動悸、胸の締め付け感
9. めまい
10. 頭痛、肩こり、腰痛、関節痛
11. 手足のしびれ
12. 手足、腰の冷え
更年期とは、女性の加齢に伴うホルモンの転換期にあたります。日本では閉経の前後5年、つまり合計10年間を更年期と定義しています。その更年期に見られる様々な症状のうち、加齢や卵巣機能低下(女性ホルモン減少)に起因する症状を更年期症状と言い、またそれらの症状が日常生活に支障をきたす状態であれば更年期障害と診断されます。
更年期の女性はまた、家庭や社会的にも変化を伴う時期でもあり、身体的因子だけではなく、心理的、環境的などの様々な因子が複合して、更年期症状や更年期障害を発症するのです。
更年期症状の主な原因は加齢と卵巣機能低下なので、誰にでも起こりうるものです。ただし更年期症状は様々な要因が複合して発症するため、性格や心理的状態に大きく影響を受けやすく、日常生活に支障をきたす程度には個人差があります。
例えば寝つきが悪くても、翌日ゆっくり休める人はあまり気にならないかもしれませんが、ストレスを抱えて緊張状態が続いている人には余計にストレスとなりそうです。
また汗をかきやすいのも、気にしない人もいれば、対面業務中に人前で汗ばかりかいていて恥ずかしいと感じる人もいます。
上に挙げた12の症状は、日本人に見られやすいとされる更年期症状の例ですが、これらは更年期症状でなくても見られることがあります。
甲状腺疾患、不整脈、うつ病、リウマチなど、他の病気を鑑別することも大切です。更年期に不調があれば、些細なことでも是非相談してください。
更年期症状の主な原因は、加齢と、卵巣機能低下(女性ホルモン減少)です。卵巣機能低下による症状には女性ホルモン補充などの処方薬が高い効果を表します。ただし加齢による筋力低下に起因する肩こりや腰痛などは、すでに筋力が衰えてしまっているので、ホルモン剤や漢方薬でもすぐには効果が出にくい場合があります。
つまり更年期症状の治療では、症状に合わせて処方薬を使用しながら、同時に日常生活の睡眠や食事の習慣を見直し、運動習慣で体力維持や気分転換を取り入れ、更年期症状を少しでも予防・軽減していくことが大切です。
卵巣機能低下(女性ホルモン減少)が主な症状である場合に、女性ホルモンを補充する治療です。
女性ホルモンは全身の代謝を維持する役目もあるため、女性ホルモンが減少すると、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や骨粗鬆症のリスクが高まります。ホルモン補充療法は、代謝を維持し、将来的な病気の発症も予防します。合併症がある場合は使用できないこともあります。
漢方薬は主に体質を改善する目的で使用します。症状や体格により様々な漢方薬を使用します。
更年期症状に効果のある皮下注射です。週3回程度通院していただく必要があります。プラセンタは美容的な副効果もあります。
更年期症状に効果のあるサプリメントです。有効性を調べる尿検査があります。ただし大豆の長期間大量摂取は有害事象の報告もあるため控えましょう。