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小児科一般

Pedicatrics

子どもたちが体調不良の時のホームケア

ホームケア

特に就学前までの子どもたちは咳や鼻水のかぜ、おなかのかぜなど集団の中でたくさんの感染症にかかってしまいます。病原体(ウイルスや細菌)の種類によって病院での治療薬が異なることはありますが、ホームケアはどのような症状なのかがポイントになります。そこで症状別のホームケアについてご説明します。

発熱

高熱の時はすぐに受診?

確かに39度以上の高熱のときには親御さんも不安になってしまうかと思います。
ただし熱の高さと病気の重症度はイコールではありません。熱以外の症状により受診の判断をしましょう。一般的に以下のような場合早めの受診をおすすめします。
1) ぐったりして元気がない、または非常に機嫌が悪い
2) 嘔吐を繰り返し、水分がとれない
3) 苦しそうな呼吸(呼吸が非常に速い、顔色が悪い、ヒューヒューしているなど)
4) 生後3か月までの38.5度以上の発熱
5) 5分以上持続する痙攣を伴う場合
6) 強い頭痛や腹痛がある場合

衣服や寝具の調整

熱の初期でぶるぶる震えたり、手足が冷たい時には毛布をかけるなど温めましょう。

しばらくして顔や手足に熱がこもるようになったら、温めるのをやめましょう。このあとは体を無理に冷やす必要はありませんが、本人が快適なら冷却シートや氷枕などを使用して構いません。

高熱の時はすぐに解熱剤?

発熱はウイルスや細菌から体を守るための反応なので、基本的には熱を下げる必要はありません。 ただし、高熱が原因で水分摂取や睡眠に影響する場合には逆に体力を下げてしまいます。本人がつらそうな場合には解熱剤を最小限使用するようにしましょう。

嘔吐

吐いたらすぐに水分補給?

吐いたら少し胃を休めましょう。吐物で不快感がある場合にはうがいをしましょう。

1~2回の嘔吐ですぐに脱水になるわけではないので、積極的に水分補給をする必要はありません。
ただし本人が欲しがる場合には1時間程度嘔吐がなければ少量ずつ水分をあげて構いません(1回10~15ml程度で5~10分毎のペース)。

※経口補水液は吸収が良く、効率的ですが味を好まない子もいます。ゼリータイプは比較的摂取しやすいようなので試してみてください。
また大人用のスポーツ飲料は糖分が高く吸収も良くないので嘔吐がある時にはおすすめしません。

食事はどんなものをいつから?

水分摂取が安定してできていれば、おかゆ、うどん、にゅうめんなどの炭水化物中心の食事を再開して構いません。
ミルクはうすめなくて大丈夫です。食欲がなくても母乳は飲めることが多いので、食事が取れない分こまめに母乳をあげてください。

以下のような症状のときには早めに受診しましょう。

1)嘔吐を何回も繰り返す
2)ボーっとして呼びかけに対する反応が良くない、うとうとしている。
3)嘔吐と同時に強い頭痛がある
4)緑色のものを吐く
5)血便や強い腹痛がある