東急多摩川線 武蔵新田から徒歩3分
駐輪場あり・提携コインパーキングあり

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小児科一般

Pedicatrics

予防接種

事前予約が必要です。(Webまたは電話) 必ず母子手帳、予診票(定期接種の場合)をお持ちください。

以下のワクチンは現在電話予約のみとなります。 ・不活性ポリオ ・B型肝炎(10歳以上) ・A型肝炎 ・髄膜炎菌 ・狂犬病

ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日
予防接種

2021年は、コロナウイルスに対するワクチンをたくさんの方が接種されたことと思います。 しかし一方で、コロナウイルス以外の定期接種のワクチンは接種控えの傾向がありました。子どものVPDはすべて重大な病気です。 治療薬がないものや、重症化し後遺症を残してしまうものもたくさんあるので、ワクチンでしっかり予防をしましょう。

ワクチンは接種時期も非常に大切です。各年齢で接種するワクチンについてお話します。

表1.1歳までに接種するワクチン

ワクチンの種類 開始月齢 注意点やポイント
B型肝炎
0~2か月(3回)

ヒブや肺炎球菌と一緒に2か月から開始することが一般的です。 定期接種の期間は1歳未満です。
ロタウイルス★
6週(2~3回)

ヒブや肺炎球菌と一緒に開始する ことが一般的です。遅くても14週6日までに開始しましょう。
肺炎球菌
2か月(3回)

生後2か月になったら速やかに開始しましょう。
五種混合
2か月(3回)
ヒブ+四種混合のワクチンで2024年から開始。
BCG★
(1回)

標準的には生後5か月頃接種しましょう。
  定期接種のワクチン 生ワクチン

表2.1歳を過ぎたら早期に接種するワクチン

四種混合
1歳(1回)
3回目の接種からおおむね1年あけて接種しましょう。
ワクチンの種類 開始月齢 注意点やポイント
麻しん・風しん★
1歳(2回)

就学前の2期も忘れず接種しましょう。
水痘★
1歳(2回)

2回目は約6か月(3か月以上)あけて接種しましょう。
おたふくかぜ★
1歳(2回)

2回接種が推奨されています。
ヒブ+四種混合/五種混合
 

0歳と同じ種類のワクチンを接種します。
肺炎球菌(追加接種)
1歳(1回)

3回目の接種から60日以上あけて接種しましょう。
  定期接種のワクチン 生ワクチン

表3.幼児期に接種するワクチン

ワクチンの種類 開始月齢 注意点やポイント
日本脳炎
6か月~(3回)

3歳での接種が一般的ですが、6か月から定期接種として接種可能です。
麻疹・風疹★
年長

入学前の3月31日までに接種しましょう。期限を過ぎると定期接種としての接種はできません。
おたふく★
 

入学前までに2回目の接種を完了しましょう。
三種混合
どちらも5歳ころから効果が減少するため、小児科学会は入学前の追加接種を推奨しています。
不活化ポリオ
  定期接種のワクチン 生ワクチン

表3.幼児期に接種するワクチン

ワクチンの種類 開始月齢 注意点やポイント
日本脳炎
6か月~(3回)

3歳での接種が一般的ですが、6か月から定期接種として接種可能です。
麻疹・風疹★
年長

入学前の3月31日までに接種しましょう。期限を過ぎると定期接種としての接種はできません。
おたふく★
 

入学前までに2回目の接種を完了しましょう。
三種混合
 

どちらも5歳ころから効果が減少するため、小児科学会は入学前の追加接種を推奨しています。
不活化ポリオ
 

 
  定期接種のワクチン 生ワクチン

表4.小学生で接種するワクチン

ワクチンの種類 開始月齢 注意点やポイント
日本脳炎2期
9歳~13歳未満

 
二種混合(ジフテリア、破傷風)
11歳~13歳未満

 
子宮頸がんワクチン
小学6年生~高校1年生

初回から3回目まで標準的には6か月必要です。余裕をもって接種を開始しましょう。
  定期接種のワクチン 生ワクチン

表5.その他接種可能なワクチン

ワクチンの種類 開始月齢 注意点やポイント
インフルエンザ
生後6か月

毎年受けましょう。13歳以上は1回接種です。
A型肝炎
1歳以上(3回)

東南アジアなどの流行地域に滞在する場合には接種しましょう。
髄膜炎菌
(1回)

寮生活などの集団生活をする場合に検討しましょう。欧米では定期接種です。
狂犬病
(3回 )

流行地域に渡航する場合には接種を検討しましょう。
  定期接種のワクチン 生ワクチン

経鼻弱毒生インフルエンザワクチン~フルミストについて~

フルミストは2024-25シーズンから新たに導入された鼻腔にスプレーするタイプの弱毒生ワクチンです。米国では2003年から、欧州では2011年から投与されています。 注射の不活化ワクチン、経鼻生ワクチンどちらもそれぞれにメリットデメリットがあります。お子さんに合ったワクチンを選択ししっかりインフルエンザの重症化を予防しましょう。

不活化インフルエンザワクチン 経鼻弱毒生インフルエンザワクチン
接種対象者
生後6ヵ月以上

2歳以上18歳以下
投与方法
皮下注射

鼻腔に噴霧
接種回数
13歳未満 2回 13歳以上 1回

1回のみ
他のワクチンとの同時接種

副反応
① 局所反応(腫れ、痛み)/ ② 発熱 / ③ その他

① あり / ② あり

① なし / ② あり / ③ 軽い風邪症状(咳、鼻)が50%程度にみられる
効果持続期間
3~5か月

1年間
区の助成
大田区助成対象

大田区助成対象外

※フルミストの接種ができない方

①重篤な卵アレルギー、ゼラチンアレルギーのある方 ②コントロール不良の喘息がある方 ③心疾患、腎疾患、糖尿病など慢性疾患のある方 ④アスピリン内服中の方 ⑤免疫不全の方と接触する可能性が高い方

同時接種について

2つ以上のワクチンを1回の受診でそれぞれ接種することを同時接種といいます。最近では以前に比べ、同時接種は一般的になってきていますが、義務ではありません。同時接種がご心配な方はご相談ください。

同時接種をすることで、より早くたくさんの種類の病気を予防することができ、また効果や安全面に関しても1種類の接種と比べてデメリットはありません。受診回数が減ることで保護者の負担も軽減するため、当院では同時接種を推奨しています。

ワクチンの接種部位

小児科学会が推奨する接種部位は①肩(上腕三角筋部)、②腕の下方(上腕伸側下1/3)、 ③大腿の外側部、です。なかでも大腿は面積がひろく、小さいお子さんではより安全に接種できることから、最近では大腿への接種が主流になりつつあります。当院では2歳未満のお子さんは大腿部に接種しますが、上腕接種のご希望がある方はお伝えください。

またこれまで日本のワクチンは新型コロナウイルスワクチンを除き、皮下注射が標準的な接種方法でした。しかし2024年度から導入される五種混合ワクチン、15価肺炎球菌ワクチンは筋肉注射も可能とされています。筋肉注射は皮下注射に比べて接種部位の腫れや疼痛などの局所反応が少なく、何年も前から海外では標準的な接種方法となっています。このため、当院では五種混合ワクチン、15価肺炎球菌ワクチンの接種方法を筋肉注射とさせていただきます。ご不安のある方は医師にお声がけください。